ARCHIVIO J.M. Ribot : BLACK COTTON LINEN FABRICS

ARCHIVIO J.M. Ribot

ベルギーの画家 James Ensor の幻想的な世界観を着想源に、人の内面に潜む無意識の中の感情や狂気を表現し、その幻想的なモチーフを衣服へと落とし込んだ今季のARCHIVIO J.M.Ribot(アルキビオ J.M. リボット)の最新作より、コットンとリネンの混紡生地で仕立てられたテーラードジャケットとトラウザーをご紹介します。

軽やかさと程よいハリを併せ持つファブリックは、均一ではないイレギュラーなシワ感によって奥行きある陰影を描き出し、深みのあるブラックの作品に静かな躍動をもたらします。

コンパクトな着丈のピークドラペルジャケットは、インクブラックとブラウンを掛け合わせたチェック柄の裏地がクラシカルな印象を与える佇まい。赤やボルドー、バーガンディーの生地を幾重にも重ね手作業で仕立てたフラワーコサージュがラペルにあしらわれ、異なる色や形状のアンティークボタン、手縫いで仕上げられたボタンホールといったディテールが、ブランドの美意識を静かに物語ります。

共生地によるワイドストレートトラウザーは二型で展開。ロールアップ仕様のモデルには、James Ensorのモノトーンドローイングがプリントされた裏地をフルライニングで使用し、裾から内側の世界がさりげなく現れます。もう一型は素材の質感を活かしたミニマルなデザインがジャケットを引き立て、後身頃中央のトラウザーズバックルがテーラリングの構築美と身体との関係性を穏やかに強調します。

外側の端正な佇まいと、内側に秘められた幻想的な世界観。その対比の中に、本質を見出そうとする思想が静かに息づくARCHIVIO J.M. Ribotの美学を、ぜひご覧ください。