ARCHIVIO J.M. Ribot "The Hollow Carnival"
2026AW ARCHIVIO J.M.Ribotより、今シーズンを象徴する作品の一つである、アメリカ人アーティスト Henry Darger(ヘンリー・ダーガー) へのオマージュが静かにちりばめられた作品をご紹介します。
今シーズンARCHIVIO J.M.Ribotが掲げたテーマは「The Hollow Carnival」。
華やかな祝祭の裏側に潜む静かな哀愁や、人が社会の中で身に纏う「仮面」という存在を通して、現代に生きる私たちの姿を映し出しています。デザイナー Karim Fares氏は、このテーマを形づくる重要なインスピレーションとして、敬愛してきたHenry Dargerの作品を挙げています。
生前は無名のまま人生を送りましたが1973年、彼がこの世を去った後に発見された15,000ページに及ぶ壮大な物語「非現実の王国」、そして数百点に及ぶ絵画やドローイングは、一見すると純粋で子どものような幻想世界を描いているように見えます。しかし、その奥には孤独や不安、どこか不穏な感情が静かに潜み、無垢と緊張感、美しさと違和感という相反する要素が共存しています。
Karim氏は、Henry Dargerの作品に宿るそうした二面性が、今回のコレクションにおける重要なインスピレーションのひとつであると語っています。
今回ご紹介するベストやシャツには、Henry Dargerへのオマージュが、職人の手刺繍によって一点一点丁寧に表現されています。繊細な刺繍は単なる装飾ではなく、布の上に一本ずつ糸やビーズなどのパーツを重ねることで、原画が持つ揺らぎや温度までも丁寧に写し取っています。また、手仕事ならではのわずかな不均一さや痕跡は、ARCHIVIO J.M.Ribotが大切にしてきたクラフトマンシップそのものでもあります。
作品に込められた物語とともに、ARCHIVIO J.M.Ribotならではの世界観を、ぜひご覧ください。

