CAROL CHRISTIAN POELL "SQUARTTER " 2012

キャロル・クリスチャン・ポエル氏の” SQUARTTER " という題の個展。これは以ミラノサローネの期間中にゲリラ的に開催された個展を東京向けにアレンジしたものであった。静と動が空間にあたえる影響、無機質の中に見出される有機質。物質のもつエネルギーは静という一見時間が停止して見える世界に、あらたな挙動を生み出す。T.Vスタティックの奏でる電子音はエネルギーの象徴。キャロル・クリスチャン・ポエル氏の視点は常にその時間の中に定義を見出す。

”エネルギーが放つ時間軸は時としてパラレルを生み出す。静力学がその存在を示し、その空間に居合わせる偶然は目に見えるエネルギーの動きと、目には見えないエネルギーの動きを感じ取る事が出来る”
作品はこの定義を具現化し、動的要素を作品に封じ込める。足元が強調された映像は歩行の後中央で停止、その後ハンマーにてたたきながら靴としてのフォルムを形成する。
また動的要素の馬の存在は停止を保ち、その空気の中のTVスタティックのよるサウンドだけが連呼する。チューブ状に形成されたイブニングドレスは、そのフォルムをコンクリートの床の上に保ち、その存在を静かに主張する。

OPENNING : Augsut, 2012
PLACE : LIFT GALLERY AND LIFT ETAGE
SPECIAL THANKS : C.C.P SRL ITALY
Photo ©C.C.P Srl / Masahiro Tsunoda
Text© Masahiro Tsunoda at Lift Co.,Ltd